前回からの続きです。

抗がん剤の場合の効き目があるというのは?

抗がん剤の効き目が大きいということを聞けば、大抵の人はガンが治ることを期待してしまうかと思いますが、そうではないようです。

抗がん剤を用いて治療を行い、レントゲン写真などを見てもガンの大きさが小さくなっていることから、効き目があったように思えても、何カ月後かに再び元に戻っているケースも存在します。

しかし、そのようなケースでも見た感じは明らかに効き目があったように思えるので、効き目があったと判断するのです。

実際肺ガンの場合も、CTによる画像診断でガンが半分以下の大きさになっていれば、効き目があったと見なします。

一般的な風邪薬の場合は風邪が完全に治らない限りは効き目があったと判断しませんが、このように抗がん剤の場合は判断基準が異なるのです。

現在において『抗がん剤の効き目があった』という言葉は、『ガンは完治しなくとも生存が可能な期間が長くなった』、あるいは、『生存が可能な期間に変わりはないが、ガンのサイズが縮小したことで苦しみが小さくなった』場合に使用しています。

大抵の人はこれだけでは満足できず、ガンが100%治って元通りの日常生活を送ることを求めているでしょうが、抗がん剤の場合はガンを治す効果と比べ薬物有害反応の方が強く出てしまうことが多いことから、上記の場合でも『効き目があった』と判断することとなっているのです。
抗がん剤に関しては現在においても新たな薬が誕生しようとしています。

抗がん剤による治療が見つかって以降、およそ30年間で100タイプを超える薬の開発が行われて、ガンの治療に使用しています。

抗がん剤に関しては、植物や細菌を育てた際に発生する液などといったほか、人の手で合成することで見つけ出そうとする場合もあるようです。

新たな抗がん剤となり得るものが見つかると、人間のがん細胞を育てたものや、がん細胞を移植した動物で効果に関する研究が行われた後、薬物有害反応についての研究も行うこととなっています。

その後、ガンに対して実際にどの程度働くのかを知ることを目的として、医療現場でも研究が行われるようになっているようです。

医療現場での人間に対する研究においては、最初に薬物有害反応や血中濃度、効き目を調べることとなっていて、その際に人間にとって危険ではない薬の量というものが決まります。

つづいて、上記の量を使用した際の薬の効果や、好ましくない症状に関することを調べていく流れとなっているようです。

そして、これらのことを調べた結果、市場に出回っても問題ないと判断した薬だけが実際の治療で使用するようになっています。

抗がん剤に関しては、新たな薬が見つかってから販売が行われるまでには10年を超える年月を要するというぐらいさまざまな研究が行われているようです。

ですが、そんなに年月を要していたのでは、抗がん剤のメリットが得られない人も増えてくるため、効き目があると判断できる抗がん剤の場合は、極力早期に使用できるようにすることに力を入れるようにしています。